今や、とても身近となったスマホ。
生活になくてはならない存在になっているのではないでしょうか。
電車の中で、7~8割の方がスマホの画面に夢中で、足の悪いお年寄りが乗ってきても、誰も気がつかずにいる状況。
何か寂しさを感じてしまう光景ですね。
スマホの普及率が上がっていくのと、反対に、子供の活字離れが心配されるようになって久しいかと思います。
スマホの普及と子供の読書離れが直接、結びついているかどうかはわかりませんが、子供のおかれている環境が大きく変わりつつあるのは事実です。
この機会に、今一度、読書の必要性を考えてみてはいかがでしょうか?
子供の読書時間の現状
とある小学4年生から中学3年生を対象とした、子供の読書に関する調査において、家庭環境が非常に関係しているデータが提示されており、興味深くみました。
親が読書時間をたくさんもつ子供に関しては、やはり子供も読書時間が多いとのこと。
当たり前といったら当たり前のことかもしれません。
子供は親の振る舞いを見て育つのですね。
また、子供の読書時間が多い家庭ほど、家族の会話の時間が多くあるとのデータもでてました。
このデータからもわかるよう、読書は、家族形成においても、非常に大切な役割をはたしているのではないでしょうか。
読書が脳にメチャクチャいいとは!
読書がもたらすいい効果については、様々言われていますが、一例をあげてみます。
①語彙、言語能力が発達する。
②想像力・感受性が育つ
③ストレスが軽減される
④人の気持ちがわかるようになる・・等。
どうしても、知育的な側面の効果が強く言われていたような印象をうけてしまいますが、脳をみた場合、どんなことがおきているのでしょうか?
人間は、言葉によって「思考・判断」という知的作業を行いますが、その思考や判断を行うのが、大脳前頭前野だそうです。
:
脳は3歳までに80%発達する!?
新生児の脳は、神経細胞が様々、刺激をうけることによって作られるシナプスが多くありません。
このシナプスは、3歳までに80パーセント完成し、何と10歳までに100パーセント完成するそうです。
言葉の刺激を受けることで、脳内のシナプスがどんどん増殖して、大脳の前頭前野が発達するそうです。
お父さん、お母さんが乳幼児に話しかけたり、絵本を読み聞かせすることで、脳が刺激をうけて、知能が発達するそうですよ。
言葉は、音として耳から入ってくる場合と、文字として目から入ってくる場合の2通りありますよね。
ある脳科学者がいわれていましたが、「読書は脳のトレーニング」だと。
読書をしている時に、もっとも活発に働くのが、大脳前頭前野。
つまり、この時期の脳の発達が、その後の精神活動や人格形成、社会適応力を左右するといっても過言ではないそうです。
まとめ
子供の読書がもたらす、脳の発達における効用を考えた時、乳幼児期からの絵本の読み聞かせを含め、手遅れにならないように、「読書は人間形成のための脳のドレーニンだ!」と捉え、周りの大人たちが、まずは、もう一度、読書の大切さを感じながら、子供達にとっていい手本になるよう努めることが大切なような気がしてきました。