2021年5月16日(日)に行われる「ヴィクトリアマイル2021」の出走予定馬と予想オッズ、ならびに上位人気になりそうな馬の見解について書かせて頂きます。
今年で16回目を迎える「ヴィクトリアマイル」は東京芝1600Mで行われる古馬の牝馬限定のG1レースです。
春の古馬牝馬ナンバーワン決定戦という感じのレースで、毎年のように牝馬の一線級の馬が揃うレースとなっています。
また、リピーターが多いのも特徴でこれまで15回行われた中で、ヴィルシーナとストレイトガールが連覇を達成しているほか、3着以内まで拡げるとウォッカ、ブエナビスタ、ホエールキャプチャ、ジュールポレール、ノームコアなどがおり、リピートしている馬はそのうち1回は優勝しています。
過去10年の1番人気馬の戦績は2-3-0-5、勝率20%、連対率50%、複勝率50%ということで、1番人気馬の信頼度としてはやや低めのレースとなっています。
ヴィクトリアマイル2021 出走予定馬
登録馬は以下の20頭となっています。
馬名 | 性齢 | 斤量 | 調教師 |
---|---|---|---|
アフランシール | 牝5 | 55 | (美)尾関知人 |
イベリス | 牝5 | 55 | (栗)角田晃一 |
エーポス | 牝4 | 55 | (栗)北出成人 |
クリスティ | 牝4 | 55 | (栗)杉山晴紀 |
グランアレグリア | 牝5 | 55 | (美)藤沢和雄 |
サウンドキアラ | 牝6 | 55 | (栗)安達昭夫 |
シゲルピンクダイヤ | 牝5 | 55 | (栗)渡辺薫彦 |
シャドウディーヴァ | 牝5 | 55 | (美)斎藤誠 |
スマイルカナ | 牝4 | 55 | (美)高橋祥泰 |
ダノンファンタジー | 牝5 | 55 | (栗)中内田充 |
テルツェット | 牝4 | 55 | (美)和田正一 |
ディアンドル | 牝5 | 55 | (栗)奥村豊 |
デゼル | 牝4 | 55 | (栗)友道康夫 |
プールヴィル | 牝5 | 55 | (栗)庄野靖志 |
マジックキャッスル | 牝4 | 55 | (美)国枝栄 |
マルターズディオサ | 牝4 | 55 | (美)手塚貴久 |
ランブリングアレー | 牝5 | 55 | (栗)友道康夫 |
リアアメリア | 牝4 | 55 | (栗)中内田充 |
レシステンシア | 牝4 | 55 | (栗)松下武士 |
レッドベルディエス | 牝5 | 55 | (美)鹿戸雄一 |
予想オッズ
1 | グランアレグリア | 1.9 |
2 | レシステンシア | 4.1 |
3 | テルツェット | 4.9 |
4 | デゼル | 12.9 |
5 | マジックキャッスル | 16.1 |
6 | ディアンドル | 22.8 |
予想オッズ上位人気馬の見解
グランアレグリア
戦績11戦7勝 美浦・藤沢和雄
父ディープインパクト 母父Tapit
前走は大阪杯(G1 阪神芝2000M)に出走し、2番人気だったが結果は4着。
昨年は春秋のマイルG1を制したほか、スプリンターズS(G1)も勝つなど完璧に近い1年だった。
前走は初の2000Mの距離とタフな馬場コンディションとかなり厳しい条件だったが内容的には悪くなかった。
今回は適性条件と言えるマイルなので牝馬が相手なら恥ずかしい競馬は出来ないか。
レシステンシア
戦績9戦4勝 栗東・松下武士
父ダイワメジャー 母父Lizard Island
前走は高松宮記念(G1 中京芝1200M)に出走し、1番人気に推されたが惜しくも2着。
2歳時に3戦3勝で阪神JF(G1)を制し、桜花賞(G1)2着、NHKマイルC(G1)2着と世代トップレベルのスピード能力を示している。
古馬との対戦でも地力を示しているが、1400M以下のほうが明らかにパフォーマンスが良い。
また、今回は同型馬も揃った感じがするので、やや展開面では厳しくなる可能性もあるか。
テルツェット
戦績6戦5勝 美浦・和田正一
父ディープインパクト 母父Danehill Dancer
前走はダービー卿CT(G3 中山芝1600M)に出走し、3番人気だったが見事1着。
これまで6戦5勝3着1回と底を見せていない魅力がある馬で、特に直近のレースを4連勝中とかなりの勢いがある。
前走のダービー卿CTも牡馬マイラーのかなり骨っぽいメンバーに完勝しており、馬格は小さいものの完全本格化は疑いようが無いか。
デゼル
戦績7戦4勝 栗東・友道康夫
父ディープインパクト 母父Le Havre
前走は阪神牝馬S(G2 阪神芝1600M)に出走し、1番人気に応え見事1着。
デビューから2連勝で3戦目のオークス(G1)で2番人気に推された馬で、そのオークスでは11着に敗れるものの、自己条件からの再スタートから直近の2走を連勝して、堂々とここに駒を進めて来ている。
今回はかなり相手のメンバーレベルが上がるが、勢いでここでも好走する可能性はあると思える。
マジックキャッスル
戦績10戦2勝 美浦・国枝栄
父ディープインパクト 母父シンボリクリスエス
前走は阪神牝馬S(G2 阪神芝1600M)に出走し、2番人気2着。
3走前の秋華賞(G1)で10番人気ながら2着に好走し、2走前の愛知杯(G3)も勝つなど昨年後半から急激に力を付けている。
前走も負けて強しの内容なので、デゼル同様に相手のメンバーレベルは上がるが、勢いで好走する可能性はあると思える。
ディアンドル
戦績16戦6勝 栗東・奥村豊
父ルーラーシップ 母父スペシャルウィーク
前走は福島牝馬S(G3 新潟芝1800M)に出走し、7番人気だったが見事1着。
新馬戦2着後のデビュー2戦目から5連勝を達成して葵S(重賞)を勝ち、その次走の北九州記念(G3)でも2着に好走した馬だが、その後5戦連続で二桁着順で大敗し約1年半近く低迷期が続いていた。
しかし、脚質転換が馴染んできたのか、2走前の小倉大賞典(G3)3着で復調の兆しを示し、前走で完全復活の予兆を示している。
元々スピード能力の高い馬なので、高速馬場の東京芝で一発の魅力はそれなりにありそうか。
現時点での狙い馬候補
コノ馬、前走は着差以上の勝ちっぷりで、馬体に見合わない爆発力を秘めている。
未だ底を見せていない魅力もあり、グランアレグリアを逆転する可能性があるとしたらコノ馬しかいないか。
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